THE Y.M.WALK ON Columns part2

THE Y.M.WALK ON ディレクター植木氏によるSpiralのお客様のためだけの、あくまでも私的な独断的嗜好スペシャルコラム「作り手の拘りシリーズ」に続く第二弾

「作り手の呟きシリーズ」は更に自由な内容になりました!

 

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Part29

作り手の呟きpart29はワークトラウザースについてです。1930年代のアメリカ製ビスポークトラウザースを参考に制作。チャーズパンツ、パンタクール、ナッソーとディテールを継承しつつ進化するウォークオンベーシック。シンプルなディテールを独特なバランスで際立たせる、ヴィンテージビスポークをタフなワーク仕立てで再構築。パターンをリニューアルしたサックコートとのセットアップは一見テーラドスーツ、しかしながら経年変化も楽しみな生粋のワークウエアに仕上がっております。セットアップにワークシャツやウエスタンシャツをコーディネイトするのがお薦め、福澤店長一押しのウエストコートをプラスして男前の完成です。

 

浜松名産のコーデュロイで縫い上げたワークトラウザース、硬仕上げのコーデュロイにニンマリ。サバナとウエストコート、ブーツは御免なさい秘密です。

 

ウォバッシュのセットアップ画像はガンマンの佇まい、ワークトラウザースのシルエットに自画自賛中…


Part28

お世話になっております。 夏バテか、呑み過ぎか、遊び過ぎか、数日胃がモタレ断酒しております。 暫くはお酒と距離を置き健全な思考で呟きます。 作り手の呟きpart28は私的バイブルについてです。 私が高1(1973年)で受験戦争からエスケープしたきっかけは 田中千代服飾事典にあります。 服飾の全てが手に入ったと思い、 読破して記憶しました。 二十歳(1978年)で先輩とデザインオフィス立ち上げ、 初めての報酬でエスクワイヤの事典を購入します。 19世紀半ばから20世紀後半迄のジェントルマンスタイルを解説する本書は 完璧なスタイリングが秀悦、 メンズウェアの変遷を見渡せる貴重な資料です。 以前の呟きで紹介した 1983年のmaking the manが後に続きます。 ここに紹介した書籍の情報は商業主義とは無縁であり、 私の価値観の後ろ楯として今日に至ります。 2006年に購入したFULL GEARは 今世紀最初のバイブル級逸品、 妥協を排除した著者の熱意に感動致します。 ネットからの情報は重要ですが、 書籍には一冊に込められた世界観が有ります。 ぶれる事の無い価値観と 人生を導く書籍との出会いは全くの偶然、 人生で手にするバイブルは希少です。


Part27

お世話になっております。 たまには服をと呟きました。 1990年からハワイアンは求められて作るアイテムでしたが、 久々に着用前提で作りました。 理解は頂戴出来ないとは思いますが、 作り手冥利のアイテムです。 作り手の呟きpart27 先ずはお客様にお詫びから、 数シーズン続いております納期の遅れ誠に申し訳ありません。 made in japanの品質は向上しておりますが ビジネスは右肩下がり、 生産者の減少からズルズルと遅れを招いております。 で何時か仕上がるであろうか信用ならない ハワイアンについて呟かせて頂きます。 材料のレーヨン生地、 取分けフィラメントレーヨンは絶滅傾向にあります。 更にフィラメントレーヨンの抜染は 加工中のトラブルが背中合わせの厄介者、 その辺がマニアには堪らない 厳選感が魅力だと思います。 今回のハワイアンはハワイでオーダーメイドされた 一重仕立てのヴィンテージジャケットから カッティングを拝借、 材料は2011年に仕入れて ジックリと寝かせたフィラメントレーヨン。 綿糸2本針での縫い縮みと水洗いによる レーヨンフィラメントの縮みを見込んだ 完璧なカッティングで仕上げました。 1980年製作のハワイアン1号から36年、 100号か200号かは精査しておりませんが ベストの出来映え(サンプル)です。 袖を通した瞬間の収まりの妙、 個人差はありますが最高に心地良いです。


Part26

作り手のエピソードや ぶどう品種を伺いながらテイスティング、 服のフィッティングの様に 自分探しの楽しいひと時です。 今回はワインコンサルタントの渡邊さんの登場です。 18年に及ぶお付き合いで ワインのイロハを教授してくれた先生です。 おかげでレストランでの迷いは解消、 ソムリエとの問答も楽しみとなりました。 ワイン選びと服選びは 共にルールとセンスが織り成す拘りどころが魅力、 新たな価値観の発見は至福の一時です。 年2回の試飲会、 年1回のプリムール、 月に数回の電話による新着情報が 渡邊さんからのアプローチで、 私の18年に渡る好みの軌跡を記憶し 未来へ誘う信頼のナビゲーターです。 リサーチで出向いたイタリア展で 立ち寄ったワインの試飲ブースが 渡邊さんとの出会い、 あの瞬間が無かったらと 今更ながらに運命を感じます。 本日はお薦めの15銘柄から 4つのお気に入りを発注、 数年テーマにしている 新境地の開拓が出来ました。 紅白共にボルドー一筋を 今回はブルゴーニュへ、 ロマネコンティのグランドへチャレンジです。 白のブルゴーニュは 一時試しましたが赤は未開拓、 ボチボチ研究して参ります。 繊細なブルゴーニュを テイスティングする感覚は シーアイランドコットンの味わいとシンクロします。 上質なブルゴーニュは空気に触れて開きます、 シーアイランドコットンは 水洗いを重ねる度にその実力を発揮致します。 昨日より今日美味しいワインの様に。


Part25

トレンドウォッチャーとしては見逃せないので呟きました。 作り手の呟きpart25は初耳のラニーニャ現象から、 猛暑に最適リネン考察です。 接客経験からリネンに対する清涼感は様々と認識しております。 「麻ってシャリ感が清涼感、実際は涼しくないよね。」 がリネンへのネガティブなご意見の大半ですが、 清涼感に劣るラミーやヘンプの存在が影響していると理解しております。 ウォークオンで定番のフレンチリネンはワーク仕立てが可能なタフな素材、 タフゆえに涼しくないのではと誤解される事も多々ございます。 そんな時は「光りにかざしてご説明!」 例えば定番ナッソーで検証するとメッシュ状の織り組織が確認出来ます。 フレンチリネンの素材特性が透け感のない通気性を提供します。 フレンチリネンは甘織りであってもタフな奴、高温多湿専用のマテリアルです。


Part24

天竜二俣でのディープインパクトが消えない数日からの呟きでございます。 作り手の呟きpart24は トランクショーを終えてをお贈り致します。 梅雨時期なれど晴天真夏な初日と、 翌日は一転曇天がありがたかった2days ご常連様同様に楽しい時を過ごしました、ありがとうございます。 今回で4回目の訪問、初めて店内をじっくりと拝見させて頂きました。 特筆すべきは業務用ミシンの数々、 縫製工場さながらのワークステーションは ジーンズショップの設備とは思えぬ迫力です。 壁面の古カメラコレクションや ガラスケースに保管された懐中時計コレクションまでもが、 なぜか男前な福澤ワールド 「素晴らしい&不思議」がとっても印象的なコーナーでした。 厳選したウェアの片隅やレジ台に大小様々なVWビートルが、 私の不思議心をさらに揺らします。 1975年式ビートルを日常使いの旧車マニアとは天晴れ、 骨太なセレクトに脱帽致しました。 トランクショーで心残りはウォークオンの切り札シーアイランドコットン、 シャツ生地に纏わるお話しをしそびれてしまったことです。 浜松産はご承知済みと思いますが、 あえて50年間稼働の豊田製シャトル織機を使用している点。 世界一細く長いシーアイランドコットンは世界一柔らかいコットンです、 柔らかい風合いはシャトル織機ならではの産物。 ヴィンテージデニムの風合いもシャトル織機ならでは、 旧世界への拘りと感じます。 洗いざらしで着たおす、洗いを重ね柔らかく、 ゴワゴワも大好きですが、ふわふわも最高です。


Part23

作り手の呟き【part23】は今週末のトランクショーの予習編。 いよいよトランクショーと相成りました。 前回お逢いした顧客様並びに、 今回初めてお逢いする顧客様にお楽しみ頂けます様、 コレクションの見所を事前に解説させて頂きます。 作り手の呟きpart23は「ウォークオンのお願いここ見て!」です。 先ずはサックコート、ブランド立ち上げ2シーズン目にリリースのウォークオンベーシック。 2016SSでパターンをリファインしたSB3B、 SSのフレンチリネンも満足の出来映えでしたが、 リネン特有の深い洗いシワに パターンの立体感が伝わりきらなかったと感じました。 AWで試作したサックコートは計算どうりの立体感に、 武骨なワーク仕立てとのコントラストが見所で 1990年代初頭のクラシコ的バランスが一回りして新鮮です。 セットアップ可能なワークトラウザースも 2016SSフレンチリネンでリリースした ナッソーロングとパターンを共有したアイテム、 ウェストドローコードを省略しただけですが、 素材の違いでまったく別のキャラクターに成りました。 前回ご説明したテーラード的なワーク仕立てが 中々の塩梅で仕上がっております。 2014AWにリリースしたノッチカラーのウェストコートもリファイン、 サックコートのVゾーンをチューンするキーアイテムです。 ウォークオンのベストセラーBDにニューモデルを追加しました。 BDポロ オーセンティックフィットは 従来の「攻めタイト」を改めウェスト回りにユトリを持たせた 「おとなタイト」に仕上がっております。 ボディを共有するシングルニードル ワークシャツ 「サバナ」はラウンドカラー好きの私的大好物でございます。